人権教育講演会~「きみはきみのままで」
人権教育・ありがとう月間の取り組みの一環として、人権教育講演会を開催しました。
講師は、心臓に病気がある猪又竜さんと、筋ジストロフィーで車いすを使って生活する井出今日我さんです。
インフルエンザ予防のために一堂に会しての実施は見合わせとなりましたが、オンラインでスライドや動画を交えながらのお話から、お互いに苦手なことを補い合いながら共生社会をめざすことの大切さを学ばせていただきました。
猪又さん、井出さんのお話しからはもちろんですが、児童が自分たちで考え合った意見を出したり、質問に答えていただいたりする双方向の中で、児童が自ら考えを広げたり、深めたりできる機会をいただきました。
4年生からは、「生活の中で一番大変なことは何ですか」という質問が出されました。
猪又さんは「一番困ったことは心臓に病気があることを世の中の人は知らなすぎること」、井出さんからは「世の中に障がい者と健常者を分ける雰囲気があること」というお話をいただきました。だからこそ、多様なひとがいることを知ることの大切さを、ヘルプマークも紹介していただきながら、教えていただいたのだと思います。
「一人ひとりがパズルのピース。一人ひとりが違っている。でっぱっているところは得意なところ。へこんでいるところが苦手なところ。だれかの苦手なところを、だれかの得意なところで補えばいい。パズルのピースのように凸凹があるからみんながつながれる。みんな同じ形ならつながれない。できないことがあっても悲しまなくていい。だれかに手伝ってもらえばよい。きみはきみのままでいい。」
猪又さんと井出さんのお話しの中で特に印象に残った言葉です。
自分を大切にし、人を大切にしながら、お互いに助け合っていく、共生社会の在り方を児童にも分かりやすく、思いを込めてお伝えいただきました。
猪又さん、井出さんから学ばせていただいたことが、学校・家庭・地域での児童の生活に生かされるように見守っていきたいと思います。猪又さん、井出さん、貴重なお話をいただき、ありがとうございました。