4年国語学習~生活調査隊として「問い」から「学び」を深めています

2月も下旬となり学年のまとめも終盤に差し掛かっています。
4年生は国語学習として、テーマごとに分かれて生活調査隊となり、調査の結果を発表し合いました。

「ぼくたちは、『よく見るテレビ番組』というテーマで調査しました。(中略)テレビには、たくさんのおもしろい番組がありますが、ふだんの会話を聞いていると、アニメ、バラエティー、ニュースの話が多いと感じました。そこで、アンケートを取ってその実態を調べました。」
発表の始めは、このように調べたきっかけや目的の話から始まりました。「問い」をもって調査が始まったことが分かります。

この学級では、すべての調査隊がフォームを使って調査を行い、資料を作成していました。ICTを道具として使う力も高まっています。
資料を整えつつ、資料分析、説明文づくり、発表練習の場面では、国語に限らず、算数も含めた教科学習でつけてきた力が発揮されていました。


相手に伝わる言葉を意識して、聞こえる声で抑揚もつけながら発表する姿から、調査隊で協力して発表練習を重ねてきたことを感じると同時に、作文や日記、音読練習で力をつけてきたことを感じました。発表の締めくくりは、
「たまには、アニメ、バラエティー以外の番組も見てみましょう。」
という提案でした。調査・分析にとどまらず、考えをもち、発信するこの姿勢も大切ですね。

発表が終わった後は、感じたことを伝え合う場面です。
「くわしく調べているから、皆が見ているテレビ番組の実態がよく分かりました。」
このような感想が出されましたが、調査隊は聞いている相手にさらに反応を求めていました。
「質問も出してください。」
これまで重ねてきた「学びの発表会」で、発表を聞いてくれた保護者、地域の皆さんや友だちから感想や質問などの反応をいただき、そこから自分の考えを整理したり、さらに考えを広げたり、深めたり、次の「問い」を生み出したり、「学び」のサイクルを回していくことのよさを感じている姿がここに表れています。


「次に調査をするときは、もう少し質問のこう目を整理するようにしたいです。」
質問を受けたある男子に考えていることを尋ねると、このような言葉が返ってきました。
「学び」のサイクルを回し、深めていく方向がこの姿に表れていると感じました。